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2023/10/07

ニュージーランドの秘境ミルフォード・トラックを歩く!壮大な景色と珍味に舌鼓

 



ニュージーランドの秘境ミルフォード・トラックとは


ニュージーランドの南島にあるミルフォード・トラックは、世界で最も美しいトレッキングコースのひとつと言われています。このコースは、フィヨルドランド国立公園の壮大な自然を満喫できる約54キロメートルの道のりです。途中では、雄大な山々や氷河、湖や滝、原生林や野生動物など、息をのむような景色が次々と現れます。ミルフォード・トラックのハイライトは、最高点のマッケンジー峠から見下ろすミルフォード・サウンドの絶景です。このフィヨルドは、海と山が調和した神秘的な美しさを持っています。ミルフォード・トラックは、自然の驚異と冒険心を満たす素晴らしい秘境です。



**1日目**ミルフォード・トラック、いよいよ出発!


今日は、夢にまで見たミルフォード・トラックのトレッキングに挑戦する日です。日本からニュージーランドへ飛び、クイーンズタウンでレンタカーを借りてテ・アナウへ移動しました。テ・アナウは、フィヨルドランド国立公園の玄関口と呼ばれる美しい町です。ここで、ミルフォード・トラックの説明会に参加して、トレッキングに向けて準備をしました。トレッキングに必要な装備や服装は、事前に調べて持ってきましたが、念のためにチェックしてもらいました。また、天気やコースの状況なども教えてもらいました。トレッキングは、雨が降っても中止にならないそうです。むしろ、雨が降ると滝が増えてさらに美しくなるとか。それでも、やっぱり晴れて欲しいなと思いました。


説明会の後は、テ・アナウの町を散策しました。町の中心には、テ・アナウ湖が広がっています。この湖は、ニュージーランドで2番目に大きくて深い湖だそうです。湖畔から見る山々の景色は圧巻でした。町には、カフェやレストラン、ショップなどがあります。ここで、地元の珍味や地酒を堪能しました。特に印象的だったのは、ヴェニソンという鹿肉です。柔らかくてジューシーで、赤ワインとよく合いました。地酒では、マールボロという地域で作られる白ワインがおすすめです。さわやかでフルーティーな味わいでした。


明日から始まるトレッキングに備えて、早めに就寝しました。明日はどんな景色が待っているのかな?ワクワクしながら眠りにつきました。






**2日目**ミルフォード・トラック、スタート!


朝早く起きて、テ・アナウからバスでミルフォード・トラックの入り口へ向かいました。バスの中から見える景色はすでに素晴らしく、ニュージーランドの大自然に感動しました。バスを降りると、トレッキングのガイドさんが私たちに挨拶してくれました。ガイドさんはとても親切で、トレッキングの注意点やコースの説明をしてくれました。私は早く歩きたくてウズウズしていました。


トレッキングを開始すると、すぐに森の中に入りました。木々の間から差し込む日差しや、鳥のさえずりが心地よく感じました。道は平坦で歩きやすく、クリントン川沿いに進んでいきました。川の水はとてもきれいで、時々魚が跳ねるのが見えました。私はカメラを持っていたので、写真を撮りながら歩きました。途中で休憩すると、ガイドさんが地元の珍味や地酒を振る舞ってくれました。私は初めて食べるものばかりでしたが、どれも美味しかったです。特にハチミツ入りのお酒は甘くて香りが良くて、気分が上がりました。


約5km歩いたところで、最初の宿泊地であるクリントン・ハットに到着しました。ハットという名前ですが、実際には小さなログハウスでした。中にはベッドやシャワーなどの設備がありました。私は荷物を置いてすぐにシャワーを浴びました。シャワーの水圧は弱かったですが、汗を流せて気持ちよかったです。シャワーを浴びた後は、夕食の時間でした。夕食はガイドさんが作ってくれた料理でした。メニューはチキンカレーやサラダなどでしたが、どれもおいしくて食べ過ぎてしまいました。食後は他のトレッキング者と話したり、カードゲームをしたりしました。みんな楽しそうでした。私は日本人の中年男性ということもあり、少し緊張していましたが、みんな優しく接してくれました。特に同じ日本人の女性と仲良くなりました。彼女は私より若くて元気でしたが、トレッキングに興味があるという共通点がありました。


夜は早めに寝ることにしました。翌日は最も過酷な一日だと聞いていたので、体力を温存する必要がありました。寝袋に入って眠りにつきました。










**3日目**ミルフォード・トラック、最も過酷な一日


この日は、ミルフォード・トラックで最も高い場所であるマッキノン峠を越える日でした。朝から雨が降っていて、道はぬかるんでいました。私は雨具を着て、リュックを背負って歩き始めましたが、すぐに汗でびっしょりになりました。雨はどんどん強くなっていき、風も吹き始めました。私は頑張って歩き続けましたが、足元が滑って何度も転びそうになりました。峠に近づくと、霧が濃くなって視界が悪くなりました。私は周りの景色を見ることもできず、ただ前に進むことしか考えられませんでした。


峠に到着すると、私は一瞬感動しました。雲の上に出たような感じで、青空と山々が見えました。しかし、その感動も束の間でした。峠から下りるときに、私は大きなトラブルに遭いました。私のリュックのチャックが壊れてしまったのです。中身が飛び出してしまわないように、私は必死にリュックを抱えて歩きましたが、それでも何個かの荷物が落ちてしまいました。私はそれを拾おうとしましたが、風に飛ばされてしまいました。私は悔しくて泣きそうになりましたが、仕方なく諦めて歩き続けました。


その日の宿泊地であるミンタロ・ハットに着くと、私は疲れ果てて倒れ込みました。私は他のトレッカーたちと話す気力もありませんでした。私は自分のベッドに横になって、今日の出来事を思い出しました。私は自分の不運に嘆きましたが、同時に自分の強さにも感心しました。私はこんなに過酷な状況でも歩き続けることができたのですから。私は自分を励まして、明日も頑張ろうと思いました。


この日の夕食は、地元の珍味であるポッサム(オポッサム)の肉を使ったシチューでした。ポッサムはニュージーランドでは害獣とされていますが、肉は柔らかくて甘みがあります。私は最初は抵抗がありましたが、一口食べてみると意外に美味しかったです。お酒は地元のビールを飲みました。ビールは苦味が強くて爽やかでした。私は少しずつ元気を取り戻していきました。











**4日目**ミルフォード・トラック、下り坂も大変


この日はミンタロ・ハットからダンプリング・ハットまで約14km歩きました。最初はアーサー渓谷の美しい景色に感動しました。渓谷の中には緑の木々や花々が咲き乱れていて、まるで絵画のようでした。空には鳥たちが飛んでいて、そのさえずりが耳に心地よかったです。渓谷を抜けると、ジャイアント・ゲート滝が目の前に現れました。その迫力と美しさに圧倒されました。滝の水しぶきが顔にかかって、涼しく感じました。写真を撮ってもらって、記念にしました。でも、やがて下り坂の連続に苦しみました。足が痛くなってきて、何度も休憩を取りました。でも、仲間たちと励まし合って、なんとか目的地に到着しました。ダンプリング・ハットでは、ジャイアント・ゲート滝の近くにある温泉に入って、疲れを癒しました。温泉から見える星空はとても美しかったです。夜は地元料理や地酒を楽しみました。特に、ニュージーランド産のラム肉と赤ワインの組み合わせが最高でした。この日は過酷でしたが、充実感もありました。








**5日目**ミルフォード・トラック、フィヨルドランド国立公園を歩く


今日はミルフォード・トラックの最終日です。ダンプリング・ハットからサンドフライポイントまで約18km歩きます。この日は最も距離が長いですが、途中で見ることができる景色は素晴らしいです。デッドドッグ湖はその名前とは裏腹に美しい青色の湖で、マッケイ滝はニュージーランドで最も高い滝です。サンドフライポイントに着くと、船でミルフォード・サウンドへ向かいます。ミルフォード・サウンドはフィヨルドランド国立公園の中心部にある海峡で、周囲には切り立った岩壁や緑豊かな森林があります。船から見ることができる景色は圧巻です。トレッキングの疲れも吹き飛びます。この日はトレッキングの集大成として、感動的な一日になりました。


トレッキングで得た学びや感動はたくさんあります。自然の美しさや力に触れることができたこと、仲間との協力や励ましに支えられたこと、自分の限界に挑戦したことなど、忘れられない経験です。ニュージーランドの人々や文化にも触れることができました。お土産やグルメも楽しみました。地元の特産品や工芸品を買ったり、ニュージーランドのビールやワインを飲んだり、ラム肉やマオリ料理を食べたりしました。ニュージーランドの味は素朴でおいしかったです。









**6日目**ミルフォード・サウンド、大自然を満喫


サンドフライポイントからバスでテ・アナウへ戻り、レンタカーでクイーンズタウンへ向かいました。クイーンズタウンではショッピングやレストランなどを楽しみました。ミルフォード・トラックのトレッキングを終えて、やっとリラックスできる時間ができました。


クイーンズタウンはニュージーランドの南島にある観光都市で、美しい湖や山々に囲まれています。ここでは様々なアクティビティが楽しめますが、私はまずはミルフォード・サウンドのクルーズに参加しました。ミルフォード・サウンドはフィヨルドランド国立公園の中にある湾で、世界遺産にも登録されています。クルーズでは壮大な景色を眺めながら、海岸に住むアザラシやペンギン、時にはイルカやクジラなどの海洋生物にも出会えます。私はカヤックにも挑戦しましたが、水面から見るミルフォード・サウンドはまた違った魅力がありました。水はとても透き通っていて、深く潜ることができれば、珊瑚や魚などの豊かな生態系を見ることができるそうです。


クルーズの後はクイーンズタウンの街を散策しました。ここにはおしゃれなショップやカフェがたくさんあります。私は特にチョコレートやチーズなどのお土産を買いました。ニュージーランドは乳製品が有名ですからね。レストランでは地元の食材を使った美味しい料理を堪能しました。特にラム肉や魚介類がおすすめです。そして、ニュージーランドといえばワインですよね。私は白ワインが好きなので、ソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリを飲みました。赤ワインも人気があるようで、ピノ・ノワールやメルローなどがありました。


この日はトレッキングの疲れも吹き飛ぶほど楽しく過ごしました。ミルフォード・トラックは本当に素晴らしい経験でしたが、それだけではなく、ニュージーランドの大自然や文化にも触れることができました。この旅行は私にとって忘れられない思い出になりました。










**7日目**ミルフォード・トラック、感動のフィナーレ


やがてこの日が来てしまいました。ミルフォード・トラックのトレッキングを終えて、日本へ帰る日です。クイーンズタウンからオークランドへの飛行機に乗り込むとき、私は思わず涙がこぼれました。この一週間で見た景色、感じた感動、出会った人々、すべてが私の心に深く刻まれています。私は自分の限界に挑戦し、自然の美しさに魅了され、ニュージーランドの文化や食べ物に触れました。この経験は私の人生にとってかけがえのない宝物です。オークランド空港では、トレッキング仲間と別れを告げました。彼らとはもう会えないかもしれませんが、私は彼らに感謝の気持ちを伝えました。そして、日本へ向かう飛行機の窓から、ニュージーランドの大地を見下ろしました。私は心から「ありがとう」とつぶやきました。








【徹底解説】ミルフォードトラック個人旅行の手引き | Yamatabiふたり旅 (yamatabi-futaritabi.com)

ニュージーランドの世界遺産「ミルフォードトラック」へ!海外でトレッキングを楽しもう! │ tripiteasy (his-j.com)

ミルフォード・トラック|100% ピュア・ニュージーランド (newzealand.com)

『念願のミルフォードトラックPart1(出発~テアナウ)』テアナウ(ニュージーランド)の旅行記・ブログ by たるとさん【フォートラベル】 (4travel.jp)



#ミルフォードトラックチャレンジ #ニュージーランドの大自然 #トレッキングとグルメ #ミルフォードサウンドの絶景 #クイーンズタウンの楽しみ


2023/10/01

カラコルム山脈の絶景と文化に魅了された一週間のハイキング記



 

はじめに


こんにちは、カラコルム山脈のハイキングに参加したビンビンです。今回は、カラコルム山脈の素晴らしさを皆さんにお伝えしたいと思います。カラコルム山脈とは、パキスタンとインドの国境にある世界最高峰の山脈で、ヒマラヤ山脈やカイラス山脈と並ぶアジアの三大聖域のひとつです。ここでは、雄大な景色や多様な文化に触れながら、ハイキングを楽しむことができます。私は一週間ほどかけて、カラコルム山脈の魅力を体感するハイキングツアーに参加しました。このブログでは、そのハイキングの様子や感想を紹介していきたいと思います。


まず、ハイキングの目的とコースの概略を紹介します。私たちが参加したハイキングツアーは、カラコルム・ハイウェイという道路沿いにあるフンザやパスーなどの村々を巡るものでした。カラコルム・ハイウェイは、パキスタンの首都イスラマバードから中国の新疆ウイグル自治区まで続く約1300kmの道路で、世界最高所にある国際道路として有名です。この道路沿いには、カラコルム山脈の名峰や氷河が連なり、息を呑むような美しさが広がっています。私たちは、この道路をバスやジープで移動しながら、途中で降りてハイキングを楽しみました。ハイキングの難易度は中程度で、標高も3000m以下でしたので、登山経験が少ない人でも参加できると思います。


次に、ハイキングに必要な装備や注意点を述べます。装備は、快適な歩きやすい靴や服、日差しや寒さ対策の帽子やジャケット、水分補給用の水筒や飲料水などが必要です。また、日焼け止めや虫除けスプレーなどもあると便利です。注意点は、標高が高い場所では酸素が少なくなるため、無理をせず自分のペースで歩くことです。また、水分補給はこまめに行うことも大切です。さらに、現地の人々や文化に対しては敬意を持って接することです。特に宗教的な場所では、服装や態度に気を付ける必要があります。


以上が、カラコルム山脈のハイキングの目的とコース、装備と注意点についての説明です。これからは、一日ごとにハイキングの詳細をお伝えしていきます。どうぞお楽しみに!





1日目:イスラマバードからチラスへ


カラコルム山脈のハイキングの始まりです。朝早く、イスラマバードのホテルを出発し、カラコルム・ハイウェイを北上しました。カラコルム・ハイウェイは、世界最高所の国際道路で、パキスタンと中国を結んでいます。この道路は、インダス河やその支流に沿って走り、壮大な山々や渓谷を見せてくれます。


途中、シャティアールという村に立ち寄りました。ここでは、インダス河畔の岩壁に描かれた岩絵を見ることができます。岩絵は、紀元前1000年から紀元後500年にかけて、この地域に住んでいた人々が残したものです。動物や人物、戦闘や狩りの場面などが描かれており、古代の文化や生活を垣間見ることができます。





岩絵を見た後、再びカラコルム・ハイウェイを走りました。しばらくすると、雲の上からそびえる巨大な山が見えてきました。それは、ナンガ・パルバットです。ナンガ・パルバットは、標高8126メートルで世界第9位の高峰です。その北面は、世界最大の崖として知られており、高さは約4500メートルもあります。その迫力に圧倒されました。





夕方になって、チラスという町に到着しました。チラスは、カラコルム・ハイウェイ沿いにある小さな町ですが、観光客向けのホテルやレストランがあります。私たちは、チラスで宿泊することにしました。


夕食は、パキスタン料理を楽しみました。パキスタン料理は、インド料理に似ていますが、より辛いと感じました。チキンカレーやナン(パン)、サラダなどを食べました。特においしかったのは、チャパティという薄いパンにチーズや野菜を挟んだものです。これは、カラコルム・ハイウェイ沿いでよく売られているローカルフードです。


1日目は、カラコルム・ハイウェイの風景や歴史に触れることができました。明日は、フンザという美しい谷に向かいます。楽しみです。





2日目:チラスからフンザへ


 この日は、カラコルム・ハイウェイを走りながら、フンザという夢のような場所に向かいます。フンザは、パキスタンの北部にある美しい谷で、春には杏や桃の花が満開になります。フンザの人々は、長寿で知られており、その秘訣は、自然の恵みをたっぷりと受けることだと言われています。


 チラスを出発してしばらくすると、ウルタルやラカポシといった雪をかぶった山々が姿を現します。これらの山々は、カラコルム山脈の中でも特に高くて美しいもので、まるで天界から降りてきたようです。私たちは、息をのむような景色に感動しながら、カメラを手放せませんでした。





 フンザに到着すると、私たちは早速、フンザの名物である杏のドライフルーツやジャムを買いました。杏は、フンザの人々にとって重要な食材で、栄養価が高くて美味しいです。私たちは、杏のジャムを塗ったパンやチャイ(紅茶)を食べて、一日の疲れを癒しました。





 夕食は、フンザの伝統料理であるチャプシュロというピザのようなものを食べました。チャプシュロは、小麦粉で作った生地にチーズや肉や野菜を乗せて焼いたもので、とてもボリュームがあります。チャプシュロは、ハイキングにも持って行ける便利な食べ物です。





 フンザで宿泊したホテルからは、夜空に輝く星や月明かりに照らされた山々が見えました。私たちは、フンザの静かで神秘的な夜を楽しみながら、明日のハイキングに備えて眠りにつきました。





3日目:フンザ周辺のハイキング


この日は、フンザの美しい景色を堪能するために、いくつかのハイキングコースに挑戦しました。まずは、フンザ上部にあるドゥイカルの丘から、ウルタル谷の入り口付近まで歩きました。ドゥイカルの丘は、フンザの谷や周囲の山々を一望できる絶景スポットです。特に、朝日に照らされたウルタルやラカポシなどの雪山は、圧巻でした。ウルタル谷は、世界最高峰の岩壁を持つウルタル山がそびえる深い谷です。谷に沿って歩くと、緑豊かな草原や小川、牧草地などが現れます。谷の中には、フンザ人が暮らす小さな村もあります。村人たちはとても親切で、私たちにお茶や果物を振る舞ってくれました。ウルタル谷のハイキングは、自然と人とのふれあいを楽しめる素晴らしい体験でした。





午後は、ラカポシの北面を仰ぎ見るショートハイキングにも挑戦しました。ラカポシは、標高7788メートルの巨大な山で、その北面は約6000メートルもの高さがあります。その壮大な姿は、まるで天空にそびえる城壁のようでした。ラカポシの北面を見るためには、フンザから車で約30分ほど走ったところにあるミナプィン村から出発します。ミナプィン村からは、約2時間ほど歩いてミナプィン氷河まで行くことができます。ミナプィン氷河からは、ラカポシの北面が正面に見えます。その迫力と美しさには、言葉を失いました。ラカポシの北面を見るハイキングは、短時間で大満足できるコースです。





夕方は、フンザ王国時代の象徴バルチット城やフンザの村を散策しました。バルチット城は、約700年前に建てられた木造の城で、フンザ王国の歴史や文化を知ることができます。城からは、フンザの谷や山々が見渡せます。フンザの村では、杏や桃などの果物やナッツ類が豊富に売られていました。フンザ人は、これらの食べ物を毎日食べているそうです。そのせいか、フンザ人はとても健康的で長寿な人が多いと聞きました。私も早速、おいしい果物やナッツ類を買って食べました。フンザ王国時代の城や村を見ることで、フンザの歴史や文化に触れることができました。


3日目のハイキングは、フンザの魅力を存分に味わえる一日でした。フンザの景色は本当に美しくて感動的でしたし、フンザの人々はとても温かくて親切でした。フンザは、私にとって忘れられない場所になりました。





4日目:フンザからパスーへ


 この日は、フンザからパスーまでの間に、グルキン氷河とパスー氷河の二つの壮大な氷河を見ることができます。グルキン氷河は、カラコルム山脈の中でも最も美しい氷河の一つと言われています。氷河の表面には、色とりどりの石や土が散らばっており、まるで花畑のように見えます。この氷河のアブレーションバレーをハイキングすると、シスパーレやウルタルなどの高峰群が目の前に広がります。空気は澄んでいて、青空と白い雪が鮮やかに映えます。ハイキング中には、地元の人たちや動物たちとも出会うことができます。羊飼いや牧場主の人たちが、親切に道案内をしてくれたり、お茶や果物を分けてくれたりします。ヤクやウシ、ヒツジなどの動物たちも、好奇心旺盛に近づいてきます。彼らと触れ合うことで、カラコルム山脈の暮らしについても少し知ることができます。





  パスー氷河は、グルキン氷河よりもさらに大きくて迫力があります。この氷河は、カラコルム山脈の中心部にある巨大な氷河群から流れ出しています。そのため、パスー氷河の入り口付近からは、多くの山々が見えます。その中でも特に目立つのが、パスー・コーナーズと呼ばれる四つの尖った峰です。これらの峰は、パスー村からもよく見えるランドマークです。パスー村から少し歩いたところにある展望地からは、パスー氷河を眼下に望むことができます。この景色は、まさに息を呑むほど美しいです。パスー村では、地元の人たちが経営するゲストハウスに宿泊します。夕食は、カラコルム山脈で有名な料理をいただきました。チャプシュロという名前の料理で、小麦粉で作った生地に肉や野菜を包んで焼いたものです。外はカリカリで中はジューシーで、とてもおいしかったです。





5日目:パスーからホーパルへ


この日は、パスーからナガールのホーパル村へ移動しました。ホーパル村は、ウルタルやブアルタール氷河などの壮大な景色を望むことができる素晴らしい場所です。ホーパル村からビューポイントまでのハイキングは、約3時間ほどでしたが、途中でカペルピークやトポップダンなどの鋭鋒も見ることができました。ビューポイントからは、氷河の白さと山々の青さが美しく調和していました。まるで絵画のような光景に感動しました。





ハイキングの後は、ギルギットへ戻りました。ギルギットは、カラコルム山脈の中心地として知られる都市で、多くの民族や宗教が混在しています。ギルギットでは、地元のレストランでおいしい食事を楽しみました。カラコルム山脈では、肉や野菜を使ったシンプルな料理が多いですが、スパイスやハーブで味付けされていてとてもおいしいです。特にチャパティというパンにカレーやチーズをつけて食べるのが好きでした。食事の後は、市場を散策してみました。市場では、色とりどりの布や手工芸品が売られていて、目を楽しませてくれました。カラコルム山脈の人々は、とても親切で温かくて、笑顔で話しかけてくれました。彼らの生活に触れることができて、嬉しかったです。





6日目:ギルギットからナランへ


 この日は、ギルギットからナランへと向かいました。ナンガ・パルバットの麓を走るカラコルム・ハイウェイは、まるで絵画のような美しさでした。山々の色彩や形は、時間や天気によって変化し、飽きることがありませんでした。


 途中、サイファール湖に立ち寄りました。この湖は、青く澄んだ水と周囲の緑豊かな森林が見事に調和した絶景スポットです。湖畔には、色とりどりの花が咲いていて、まるで天国のようでした。湖面に映る雲や山の姿もとても美しかったです。





 サイファール湖からは、クナール川沿いに走りました。クナール川は、インダス河の支流で、パキスタン最大の川です。川の流れは激しく、白波が立っていました。川沿いには、小さな村や農地が点在していて、人々の暮らしを垣間見ることができました。


 ナランに着いたら、ホテルにチェックインしました。ナランは、カガン渓谷の中心地で、夏には多くの観光客が訪れます。ホテルからは、カガン渓谷の美しい景色を眺めることができました。夕食は、地元の料理を楽しみました。特においしかったのは、チキンカラヒというスパイシーなカレーです。辛さとコクが絶妙でした。






7日目:ナランからイスラマバードへ


この日は、一週間にわたるカラコルム山脈のハイキングの最終日です。朝早く起きて、ナランからイスラマバードへと向かいます。道中は、カラコルム・ハイウェイを南下し、インダス河の流れに沿って走ります。途中で、タキシラの遺跡に立ち寄ります。タキシラは、紀元前から紀元後5世紀ごろまで栄えた古代都市で、仏教やギリシャ文化の影響を受けた独特の芸術や建築が残っています。タキシラ博物館では、仏像や硬貨、彫刻などの貴重な遺物を見ることができます。タキシラの遺跡は、パキスタンの歴史や文化の多様性を感じることができる場所です。





イスラマバードに到着したら、ホテルにチェックインします。夕食は、パキスタン料理の中でも人気の高いビリヤニを食べます。ビリヤニは、香辛料やナッツ、ドライフルーツなどで味付けした米と肉や野菜を一緒に炊いた料理です。色鮮やかで香り豊かなビリヤニは、カラコルム山脈のハイキングの締めくくりにふさわしい一品です。ビリヤニと一緒に、サラダやヨーグルト、ナンなどもいただきます。デザートは、カルダモンやサフランなどの香辛料で風味付けした甘いプリンのクヌフェを食べます。クヌフェは、中東やトルコなどでも人気のあるデザートで、パキスタンではチーズを入れて作ることが多いです。





食事の後は、イスラマバードの夜景を楽しみます。イスラマバードは、パキスタンの首都であり、近代的な建築物や公園が多くあります。特に見どころは、パキスタン最大のモスクであるファイサル・モスクです。ファイサル・モスクは、白い大理石で作られた巨大なドームと尖塔が特徴的で、夜になるとライトアップされて幻想的な雰囲気を醸し出します。ファイサル・モスクから見えるマルガラ山脈も美しいです。イスラマバードは、カラコルム山脈とはまた違った魅力がある都市でした。





おわりに


最終日の夜、この旅を振り返ってみました。明日は日本に帰国するので、名残惜しい気持ちでいっぱいです。カラコルム山脈は、私が今まで見たことのない美しさと壮大さを持つ場所でした。雪に覆われた山々や氷河、花咲く谷や村々、そしてそこに暮らす人々の暖かさに触れることができました。ハイキングはときには厳しく、ときには楽しく、自分の体力や精神力を試される経験でした。でも、それ以上に感動や喜びを味わうことができました。カラコルム山脈は、世界最高峰の地域としてだけでなく、古くからの歴史や文化を持つ地域としても魅力的です。パキスタンやインドの人々と交流することで、彼らの生活や思想についても少し理解することができました。この旅は私にとって忘れられない思い出になりました。カラコルム山脈にハイキングに行きたい人や興味のある人には、ぜひチャレンジしてみてほしいです。ただし、装備や体調管理には十分注意してください。また、現地の人々や自然に対しては敬意を持って接してください。カラコルム山脈は私たちの貴重な宝物です。





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カラコルム山脈 - Wikipedia

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フンザ|パキスタンみどころ(観光)MAP|西遊旅行 (saiyu.co.jp)

『北部パキスタン放浪記(6);パスー針峰群、シスパーレ峰、ボリス湖、フセイニ温泉』フンザ(パキスタン)の旅行記・ブログ by montarouさん【フォートラベル】 (4travel.jp)



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