ニュージーランドの秘境ミルフォード・トラックとは
ニュージーランドの南島にあるミルフォード・トラックは、世界で最も美しいトレッキングコースのひとつと言われています。このコースは、フィヨルドランド国立公園の壮大な自然を満喫できる約54キロメートルの道のりです。途中では、雄大な山々や氷河、湖や滝、原生林や野生動物など、息をのむような景色が次々と現れます。ミルフォード・トラックのハイライトは、最高点のマッケンジー峠から見下ろすミルフォード・サウンドの絶景です。このフィヨルドは、海と山が調和した神秘的な美しさを持っています。ミルフォード・トラックは、自然の驚異と冒険心を満たす素晴らしい秘境です。
**1日目**ミルフォード・トラック、いよいよ出発!
今日は、夢にまで見たミルフォード・トラックのトレッキングに挑戦する日です。日本からニュージーランドへ飛び、クイーンズタウンでレンタカーを借りてテ・アナウへ移動しました。テ・アナウは、フィヨルドランド国立公園の玄関口と呼ばれる美しい町です。ここで、ミルフォード・トラックの説明会に参加して、トレッキングに向けて準備をしました。トレッキングに必要な装備や服装は、事前に調べて持ってきましたが、念のためにチェックしてもらいました。また、天気やコースの状況なども教えてもらいました。トレッキングは、雨が降っても中止にならないそうです。むしろ、雨が降ると滝が増えてさらに美しくなるとか。それでも、やっぱり晴れて欲しいなと思いました。
説明会の後は、テ・アナウの町を散策しました。町の中心には、テ・アナウ湖が広がっています。この湖は、ニュージーランドで2番目に大きくて深い湖だそうです。湖畔から見る山々の景色は圧巻でした。町には、カフェやレストラン、ショップなどがあります。ここで、地元の珍味や地酒を堪能しました。特に印象的だったのは、ヴェニソンという鹿肉です。柔らかくてジューシーで、赤ワインとよく合いました。地酒では、マールボロという地域で作られる白ワインがおすすめです。さわやかでフルーティーな味わいでした。
明日から始まるトレッキングに備えて、早めに就寝しました。明日はどんな景色が待っているのかな?ワクワクしながら眠りにつきました。
**2日目**ミルフォード・トラック、スタート!
朝早く起きて、テ・アナウからバスでミルフォード・トラックの入り口へ向かいました。バスの中から見える景色はすでに素晴らしく、ニュージーランドの大自然に感動しました。バスを降りると、トレッキングのガイドさんが私たちに挨拶してくれました。ガイドさんはとても親切で、トレッキングの注意点やコースの説明をしてくれました。私は早く歩きたくてウズウズしていました。
トレッキングを開始すると、すぐに森の中に入りました。木々の間から差し込む日差しや、鳥のさえずりが心地よく感じました。道は平坦で歩きやすく、クリントン川沿いに進んでいきました。川の水はとてもきれいで、時々魚が跳ねるのが見えました。私はカメラを持っていたので、写真を撮りながら歩きました。途中で休憩すると、ガイドさんが地元の珍味や地酒を振る舞ってくれました。私は初めて食べるものばかりでしたが、どれも美味しかったです。特にハチミツ入りのお酒は甘くて香りが良くて、気分が上がりました。
約5km歩いたところで、最初の宿泊地であるクリントン・ハットに到着しました。ハットという名前ですが、実際には小さなログハウスでした。中にはベッドやシャワーなどの設備がありました。私は荷物を置いてすぐにシャワーを浴びました。シャワーの水圧は弱かったですが、汗を流せて気持ちよかったです。シャワーを浴びた後は、夕食の時間でした。夕食はガイドさんが作ってくれた料理でした。メニューはチキンカレーやサラダなどでしたが、どれもおいしくて食べ過ぎてしまいました。食後は他のトレッキング者と話したり、カードゲームをしたりしました。みんな楽しそうでした。私は日本人の中年男性ということもあり、少し緊張していましたが、みんな優しく接してくれました。特に同じ日本人の女性と仲良くなりました。彼女は私より若くて元気でしたが、トレッキングに興味があるという共通点がありました。
夜は早めに寝ることにしました。翌日は最も過酷な一日だと聞いていたので、体力を温存する必要がありました。寝袋に入って眠りにつきました。
**3日目**ミルフォード・トラック、最も過酷な一日
この日は、ミルフォード・トラックで最も高い場所であるマッキノン峠を越える日でした。朝から雨が降っていて、道はぬかるんでいました。私は雨具を着て、リュックを背負って歩き始めましたが、すぐに汗でびっしょりになりました。雨はどんどん強くなっていき、風も吹き始めました。私は頑張って歩き続けましたが、足元が滑って何度も転びそうになりました。峠に近づくと、霧が濃くなって視界が悪くなりました。私は周りの景色を見ることもできず、ただ前に進むことしか考えられませんでした。
峠に到着すると、私は一瞬感動しました。雲の上に出たような感じで、青空と山々が見えました。しかし、その感動も束の間でした。峠から下りるときに、私は大きなトラブルに遭いました。私のリュックのチャックが壊れてしまったのです。中身が飛び出してしまわないように、私は必死にリュックを抱えて歩きましたが、それでも何個かの荷物が落ちてしまいました。私はそれを拾おうとしましたが、風に飛ばされてしまいました。私は悔しくて泣きそうになりましたが、仕方なく諦めて歩き続けました。
その日の宿泊地であるミンタロ・ハットに着くと、私は疲れ果てて倒れ込みました。私は他のトレッカーたちと話す気力もありませんでした。私は自分のベッドに横になって、今日の出来事を思い出しました。私は自分の不運に嘆きましたが、同時に自分の強さにも感心しました。私はこんなに過酷な状況でも歩き続けることができたのですから。私は自分を励まして、明日も頑張ろうと思いました。
この日の夕食は、地元の珍味であるポッサム(オポッサム)の肉を使ったシチューでした。ポッサムはニュージーランドでは害獣とされていますが、肉は柔らかくて甘みがあります。私は最初は抵抗がありましたが、一口食べてみると意外に美味しかったです。お酒は地元のビールを飲みました。ビールは苦味が強くて爽やかでした。私は少しずつ元気を取り戻していきました。
**4日目**ミルフォード・トラック、下り坂も大変
この日はミンタロ・ハットからダンプリング・ハットまで約14km歩きました。最初はアーサー渓谷の美しい景色に感動しました。渓谷の中には緑の木々や花々が咲き乱れていて、まるで絵画のようでした。空には鳥たちが飛んでいて、そのさえずりが耳に心地よかったです。渓谷を抜けると、ジャイアント・ゲート滝が目の前に現れました。その迫力と美しさに圧倒されました。滝の水しぶきが顔にかかって、涼しく感じました。写真を撮ってもらって、記念にしました。でも、やがて下り坂の連続に苦しみました。足が痛くなってきて、何度も休憩を取りました。でも、仲間たちと励まし合って、なんとか目的地に到着しました。ダンプリング・ハットでは、ジャイアント・ゲート滝の近くにある温泉に入って、疲れを癒しました。温泉から見える星空はとても美しかったです。夜は地元料理や地酒を楽しみました。特に、ニュージーランド産のラム肉と赤ワインの組み合わせが最高でした。この日は過酷でしたが、充実感もありました。
**5日目**ミルフォード・トラック、フィヨルドランド国立公園を歩く
今日はミルフォード・トラックの最終日です。ダンプリング・ハットからサンドフライポイントまで約18km歩きます。この日は最も距離が長いですが、途中で見ることができる景色は素晴らしいです。デッドドッグ湖はその名前とは裏腹に美しい青色の湖で、マッケイ滝はニュージーランドで最も高い滝です。サンドフライポイントに着くと、船でミルフォード・サウンドへ向かいます。ミルフォード・サウンドはフィヨルドランド国立公園の中心部にある海峡で、周囲には切り立った岩壁や緑豊かな森林があります。船から見ることができる景色は圧巻です。トレッキングの疲れも吹き飛びます。この日はトレッキングの集大成として、感動的な一日になりました。
トレッキングで得た学びや感動はたくさんあります。自然の美しさや力に触れることができたこと、仲間との協力や励ましに支えられたこと、自分の限界に挑戦したことなど、忘れられない経験です。ニュージーランドの人々や文化にも触れることができました。お土産やグルメも楽しみました。地元の特産品や工芸品を買ったり、ニュージーランドのビールやワインを飲んだり、ラム肉やマオリ料理を食べたりしました。ニュージーランドの味は素朴でおいしかったです。
**6日目**ミルフォード・サウンド、大自然を満喫
サンドフライポイントからバスでテ・アナウへ戻り、レンタカーでクイーンズタウンへ向かいました。クイーンズタウンではショッピングやレストランなどを楽しみました。ミルフォード・トラックのトレッキングを終えて、やっとリラックスできる時間ができました。
クイーンズタウンはニュージーランドの南島にある観光都市で、美しい湖や山々に囲まれています。ここでは様々なアクティビティが楽しめますが、私はまずはミルフォード・サウンドのクルーズに参加しました。ミルフォード・サウンドはフィヨルドランド国立公園の中にある湾で、世界遺産にも登録されています。クルーズでは壮大な景色を眺めながら、海岸に住むアザラシやペンギン、時にはイルカやクジラなどの海洋生物にも出会えます。私はカヤックにも挑戦しましたが、水面から見るミルフォード・サウンドはまた違った魅力がありました。水はとても透き通っていて、深く潜ることができれば、珊瑚や魚などの豊かな生態系を見ることができるそうです。
クルーズの後はクイーンズタウンの街を散策しました。ここにはおしゃれなショップやカフェがたくさんあります。私は特にチョコレートやチーズなどのお土産を買いました。ニュージーランドは乳製品が有名ですからね。レストランでは地元の食材を使った美味しい料理を堪能しました。特にラム肉や魚介類がおすすめです。そして、ニュージーランドといえばワインですよね。私は白ワインが好きなので、ソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリを飲みました。赤ワインも人気があるようで、ピノ・ノワールやメルローなどがありました。
この日はトレッキングの疲れも吹き飛ぶほど楽しく過ごしました。ミルフォード・トラックは本当に素晴らしい経験でしたが、それだけではなく、ニュージーランドの大自然や文化にも触れることができました。この旅行は私にとって忘れられない思い出になりました。
**7日目**ミルフォード・トラック、感動のフィナーレ
やがてこの日が来てしまいました。ミルフォード・トラックのトレッキングを終えて、日本へ帰る日です。クイーンズタウンからオークランドへの飛行機に乗り込むとき、私は思わず涙がこぼれました。この一週間で見た景色、感じた感動、出会った人々、すべてが私の心に深く刻まれています。私は自分の限界に挑戦し、自然の美しさに魅了され、ニュージーランドの文化や食べ物に触れました。この経験は私の人生にとってかけがえのない宝物です。オークランド空港では、トレッキング仲間と別れを告げました。彼らとはもう会えないかもしれませんが、私は彼らに感謝の気持ちを伝えました。そして、日本へ向かう飛行機の窓から、ニュージーランドの大地を見下ろしました。私は心から「ありがとう」とつぶやきました。
【徹底解説】ミルフォードトラック個人旅行の手引き | Yamatabiふたり旅 (yamatabi-futaritabi.com)
ニュージーランドの世界遺産「ミルフォードトラック」へ!海外でトレッキングを楽しもう! │ tripiteasy (his-j.com)
ミルフォード・トラック|100% ピュア・ニュージーランド (newzealand.com)
『念願のミルフォードトラックPart1(出発~テアナウ)』テアナウ(ニュージーランド)の旅行記・ブログ by たるとさん【フォートラベル】 (4travel.jp)
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