「夢幻の彼方へ: 白髪の少女の物語」
森のささやき密やかに、
ゆらぐ影ユキの家。
親の温もり知らずして、
動物たちが家族さ。 銀糸の髪、人を恐れ、
森の奥に隠れ住む。
運命の日、本を見つけ、
魔法の世界へ飛び込んだ。 彼女を囲む夢の花々、
宝石の輝き動物の奇跡。
魔法使いと妖精の輪舞曲、
ドラゴンの力、勇気ふくむ。 忘我の学び、幸せなる冒険、
魔法の煌めきに心奪われ。
だが外の世界、時は流れて、
森に暗雲、悪夢が生れ。 本の中で時を忘れたユキ、
現実の慟哭には気づかず。
物語が終わりを告げ、
現実はすでに荒廃の色。 帰還したユキ、現実見る、
壊れた家、友達の死。
魔法に惑わされた己の愚かさ、
憎しみと呪いが頬を伝う。 物語閉じる秋の森で、
ユキの涙化して行く。
失くしたものを悼みながら、
白髪を風に解き放ち。 静謐に、永遠に変わる姿、
風が語る白髪の叙事詩。
森に響くユキの物語、
終わりなき旋律となる。
「キャンディクラウドドリームズ」
夢幻の空、花開くピンクの髪。
顔は朧げ、秘密守る薄紗の如し。
繊細に波を打つ、生命の糸、
砂糖紡ぐ雲、キャンディの花々に囲まれて。 パステルの柔らかな世界に、
甘い夢の蜜を撒き散らす。
浮かぶは幻想の断片、現実を解き放つ滴。 背景は青さを深め、夢へと誘う、
一筋の光から暮れ行く空までの調べ。
愛おしき甘美な幻がここに、
可憐な好奇心をくすぐる一枚となる。
「シュームランドの夜」
星空の下で
キノコたちは輝く
色とりどりの帽子をかぶって
森の中を彩る
夢見るような
魔法の世界
誰もいない
静かな場所
キノコたちは
何を話すのだろう
夜が明けるまで
楽しく遊ぶのだろうか
「夢見る風景」
月は私の顔になる
山は私の髪になる
空は私の目になる
星は私の夢になる
私は宇宙の一部になる
私は自分の一部を見る
私は未知の旅に出る
私は幻想の中に住む
「断片的な思い出」
影絵のようなモノクロ世界、
座る姿は問いを投げかけ。
壊れゆく都の断片たちは、
浮かんでは踊る秩序の欠片。 手には白骨の頭骨を、
訴えるように静かに抱え、
生死を超えたメッセージを、
時間を超えて届ける。 不明瞭な形、背景のカオス、
混沌の中に秘めた物語が、
暗く、神秘的な息吹とともに、
心の奥底へ静かに響く。
「ささやく木々」
ジャングルの奥深く、緑に包まれた不可思議な場所。
中央にはぼんやりとした謎めいた存在が座す。
背後には赤い空が広がり、生命の灯りが揺れる。
周りには多様な緑、大葉と蔓が生き生きと蠢く。右下には白い骨が、右上には菌類の姫リンゴ。
髑髏が佇む、不可解な光景が広がる。
水辺にはスイレンが浮かび、水粒が中央で跳ねる。
トンボが舞う、この不思議の森は魔法の願いをかなえる。
「シュールな宇宙の断片」
橙月の中に
シルエット浮かぶ
シュールなモンタージュ人物の顔
隣に小さな月と星
プライバシーの中央雪に覆われた山々
滑らかな月と対照的な質感
交差し重なる幾何学暗くミステリアス
画像の中で詩が生まれ
シュールな夢の世界
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