1日目:日本からチリの首都サンティアゴへ飛行。サンティアゴで一泊。
この日は、南極への夢を胸に、日本からチリの首都サンティアゴへ向かいます。サンティアゴは、南米大陸の太平洋側に位置する美しい都市です。サンティアゴでは、市内観光やショッピングを楽しんだり、チリの美味しいワインや料理を味わったりできます。サンティアゴの夜景は、星空に輝く南十字星とともに、南極への期待を高めてくれるでしょう。
2日目は、チリの最南部にあるプンタ・アレーナスへ向かいます。
ここは、南極大陸への玄関口として知られており、南極探検の歴史や文化に触れることができます。
プンタ・アレーナスでの楽しみ方とグルメ
- 南極博物館では、南極探検の歴史や生物、気候などについて学ぶことができます。展示品や写真、映像などが豊富にあります。特に、南極探検家のエルネスト・シャクルトンやロバート・スコットの冒険に感動します。
- 南極記念碑は、プンタ・アレーナスの海岸沿いにあります。ここでは、南極で亡くなった人々を追悼するために建てられた石碑や像を見ることができます。南極への敬意と感謝の気持ちを込めて、手を合わせましょう。
- ペンギンの彫刻は、市内の中心部にあります。ここでは、ペンギンの姿を模したかわいらしい彫刻を見ることができます。ペンギンはチリの国鳥として親しまれており、南極へ行く前に記念写真を撮るのもいいでしょう。
- カラフルな建物や教会は、市内を散策すると見つけることができます。プンタ・アレーナスはかつて羊毛貿易で栄えた町であり、その名残りとして豪華な建築物が残っています。教会はカトリック教会が多く、美しいステンドグラスや彫刻が見どころです。
- レストランやカフェでは、チリの郷土料理や海鮮料理を味わうことができます。特におすすめなのは、キングクラブやマッスル貝などの甲殻類です。また、チリワインやピスコサワーなどのお酒も楽しめます。
プンタ・アレーナスで一泊した後、翌日は待ちに待った南極への飛行です。
3日目には、南極の大地に足を踏み入れる感動的な瞬間が待っています。
チャーター機でプンタ・アレーナスからキングジョージ島へ飛び、そこから船に乗り換えます。船は、南極半島とサウスシェトランド諸島の間を航行し、美しい氷河や白銀の世界を眺めることができます。船からは、ペンギンやアザラシ、クジラなどの野生動物も見ることができます。また、ゾディアックボートで氷河やペンギンのコロニーに近づいたり、カヤックやスノーシューなどのオプショナルツアーに参加したりすることもできます。南極の自然の神秘と美しさに感動し、忘れられない思い出を作ることができるでしょう。
4日目は、サウスシェトランド諸島の最大の島であるキングジョージ島に到着します。
ここでは、南極の歴史や文化に触れることができます。キングジョージ島には、多くの国が観測基地を設置しており、その中でも有名なのは、チリのエドゥアルド・フレイ・モンタルバ基地とロシアのベリングスハウゼン基地です。これらの基地では、南極の研究や生活について学ぶことができます。また、基地内には南極で唯一の正教会の教会である聖三位一体教会や南極で最初に建てられた木造建築物であるチリのビジャ・ラス・エストレージャスなど、見どころがたくさんあります。キングジョージ島では、ペンギンやアザラシ、クジラなどの野生動物も見ることができます。特に、南極では珍しいマカロニペンギンやジェンツーペンギンのコロニーを見学することができます。
5日目は、サウスシェトランド諸島の南端に位置するデセプション島に向かいます。
デセプション島は、活火山の島であり、その名前は外見と内部の様子が大きく異なることから付けられました。デセプション島は、リング状になっており、唯一の入り口であるネプチューンズベロウから海水が流れ込んで湾を形成しています5。この湾では、水温が比較的高く、温泉体験をすることができます。デセプション島では、1967年と1969年に大規模な噴火が起こり、チリやイギリスの観測基地や捕鯨施設などが破壊されました7 。そのため、現在では廃墟となった建物や船などが残っており、南極の歴史を感じることができます。デセプション島では、チヌペンギンやアゴヒゲペンギン、ナンキョクオットセイなどが生息しています。
6日目は、サウスシェトランド諸島から南極半島へと向かいます。
南極半島は、南極大陸の北西部に伸びる細長い半島であり、その周辺には多くの島々が点在しています。南極半島は、南極大陸の中でも最も温暖な地域であり、氷河や氷山が美しい景色を作り出しています。また、ペンギンやアザラシ、クジラなどの野生動物も豊富に見られます。この日は、パラダイス湾と呼ばれる南極半島の北西部にある湾を訪れます。この湾は、その名の通り美しい景色で知られており、氷河や氷山が青く輝く海に浮かんでいます。ゾディアックボートで湾内を探検したり、上陸してペンギンやアザラシや鳥類と触れ合ったりします。パラダイス湾は、南極の自然の美しさを堪能できる絶好のスポットです。
7日目は、南極半島の北東部にあるリーマイヤー島を訪れます。
この島は、南極半島の中でも最も高い山であるマウント・ジャクソンがそびえ立っており、その雄大な姿を見ることができます。また、この島には、世界最大のペンギンであるコウテイペンギンのコロニーがあります。コウテイペンギンは、身長が120センチメートルもあり、黒と白のコントラストが美しい姿をしています。この日は、ゾディアックボートで島の周りを探検したり、上陸してコウテイペンギンと触れ合ったりします。コウテイペンギンは、人間に慣れており、近くに寄ってきたり、一緒に歩いたりすることもあります。彼らの愛らしい仕草や表情に癒されることでしょう。
8日目は、南極半島の南部にあるラルセン氷棚を訪れます。
ラルセン氷棚は、南極半島の東側に沿って広がる巨大な氷棚であり、その面積は約50,000平方キロメートルにも及びます。しかし、近年では気候変動の影響で氷棚の一部が崩壊したり、分裂したりしています。この日は、ゾディアックボートで氷棚の近くまで行き、その壮大な姿や現状を目の当たりにします。また、氷棚から割れて落ちた氷山や氷河も見ることができます。氷山や氷河は、様々な形や色をしており、光の加減で美しい虹色に輝きます。船内では、ラルセン氷棚の歴史や気候変動の影響について学ぶことができます。
9日目は、南極半島からサウスシェトランド諸島へと戻ります。
この日は、ハーフムーン島と呼ばれる小さな島を訪れます。この島は、その名の通り半月形をしており、白い砂浜や岩場があります。この島では、チンストラップペンギンやマカロニペンギンなどのペンギン類や、オットセイやアザラシなどの海獣類が見られます。また、この島にはアルゼンチンの観測基地があり、その施設を見学することもできます。この日は、南極半島とサウスシェトランド諸島への旅の最後の日となります。船内では、仲間と感動や思い出を共有したり、写真やビデオを交換したりします。
南極半島とサウスシェトランド諸島への旅は、あなたにとって忘れられない体験になることでしょう。
10日目は、南極エクスプレスの旅の最後のハイライトです。
キングジョージ島に戻り、船から下船した後、チャーター機でプンタ・アレーナスへ戻ります。このフライトでは、ドレーク海峡を上空から眺めることができます。ドレーク海峡は、南極と南アメリカを隔てる世界で最も荒れやすい海域です。しかし、飛行機から見ると、その美しさに感動することでしょう。青と白のコントラストが鮮やかな氷山や氷河、波打つ海面などが目に飛び込んできます。プンタ・アレーナスに到着したら、ホテルにチェックインして一泊します。この日は、南極の思い出を振り返りながら、仲間と感情的に別れを告げる日でもあります。
11日目は、南極エクスプレスの旅の最終日です。
この日は、プンタ・アレーナスからサンティアゴへ国内線で移動し、サンティアゴから日本へ帰国します。南極の素晴らしい景色や生き物との別れを惜しみながら、ドレーク海峡を飛行機で横断します。サンティアゴに到着したら、空港で荷物を受け取り、チェックインを済ませます。日本へのフライトは夜に出発するので、空港内で自由に過ごすことができます。お土産やお食事を楽しんだり、南極の思い出を振り返ったりしてください。南極エクスプレスの旅はここで終了です。一生に一度の体験をしたあなたは、きっと豊かな感動と感謝の気持ちで満たされていることでしょう。
おわりに
南極エクスプレスの旅は、あなたにとって忘れられない思い出になることでしょう。南極の自然や野生動物に触れることで、地球の神秘と美しさを感じることができます。また、仲間や船員との交流や協力も、この旅の醍醐味です。南極は、人類にとってまだ未知の部分が多く残っている場所です。この旅で得た知識や経験は、あなたの人生においても貴重なものになることでしょう。
この旅行記を読んでくださった皆さんにも、南極への興味や関心が湧いたことと思います。もし、あなたも南極へ行ってみたいと思ったら、ぜひ南極エクスプレスに参加してみてください。南極エクスプレスは、チリからチャーター機で飛ぶことで、時間や体力を節約しながらも、南極半島とサウスシェトランド諸島を十分に満喫できる旅です。
この記事をお読みいただきありがとうございました。
南極旅行デジタルパンフレット|南極旅行・北極旅行のクルーズ・ツアー|(株)クルーズライフ (cruiselife.co.jp)
南極エクスプレス(Ⅱ)(南極圏横断11日間 (polarcruise.jp)
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