はじめに
こんにちは!私たちは、夫婦で世界の名山に挑戦するのが趣味のカップルです。今回は、ネパールのエベレスト・ルクラ回廊コースにトレッキングに行ってきました!
エベレスト・ルクラ回廊コースとは、世界最高峰のエベレストを目指す登山者が通るルートの一部で、標高3000メートルから5000メートルの間に広がる美しい山々や村々を巡るコースです。このコースの魅力は、エベレストをはじめとするヒマラヤの雄大な景色を眺めながら、ネパールの文化や人々に触れることができることです。
私たちは、このコースを12日間かけて歩きました。参加したのは、現地のガイド会社が主催する小規模なグループツアーで、私たち夫婦とガイドさんとポーターさんの4人だけでした。ガイドさんとポーターさんは、とても親切で経験豊富で、私たちの安全や快適さを常に気遣ってくれました。彼らのおかげで、私たちは素晴らしいトレッキングを楽しむことができました。
ルクラからナムチェまで
トレッキングの始まりは、カトマンズから小さな飛行機に乗ってルクラへ向かうことでした。ルクラは、標高2800メートルにある小さな空港で、世界でもっとも危険な空港として有名です。飛行機は、山々に囲まれた短い滑走路に着陸するのですが、その瞬間は本当にドキドキしました!無事に着陸した後は、荷物を受け取ってすぐにトレッキングを開始しました。
最初の目的地は、標高3400メートルにあるナムチェという村です。ナムチェまでは、ドゥドゥ・コシ川沿いを歩きます。ドゥドゥ・コシ川は、青く澄んだ水が流れる美しい川で、途中何度も吊り橋を渡ります。吊り橋は揺れるし高いし怖いですが、それもまた冒険の一部です。途中では、色とりどりの旗や仏教の石碑や仏像などが目に入ります。これらは、ネパールではおなじみの宗教的なもので、神聖な場所や道を示しています。私たちは、これらに敬意を表して通り過ぎました。
ナムチェに到着する前には、最後の急な坂道が待っています。この坂道は、とてもきつくて息が切れますが、頑張って登ると、エベレストが見えるというご褒美があります。私たちは、その景色に感動しながら、ナムチェに入りました。ナムチェは、エベレスト地域の中心地で、たくさんのお店やレストランや宿があります。私たちは、ここで2泊しました。高度順応のために、1日は休みました。高度順応とは、高いところに行くときに体が慣れるようにすることです。高度順応をしないと、高山病になる可能性があります。高度順応の日には、近くの山に登ってエベレストを見たり、村の中を散策したりしました。ナムチェは、活気があって楽しい村でした。
ナムチェからタンボチェまで
ナムチェからタンボチェまでのトレッキングは、エベレストの雄大な姿を見ることができる最高のルートです。ナムチェを出発してしばらく歩くと、シャンボチェという小さな丘に到着します。ここからは、エベレストやローツェ、ナプチェなどの山々が一望できます。空にそびえる白い山々は、まるで神々の住む世界のように感じました。私たちはしばらくその景色に見とれていましたが、ガイドさんに急かされて先に進みました。
シャンボチェからは、森林帯を抜けてタンボチェに向かいます。途中で、ドゥドゥ・コシ川の橋を渡ったり、ヤクや馬に追い越されたりしました。森林帯は色とりどりの花や木々で飾られていて、鳥やリスなどの動物も見かけました。森林帯を抜けると、タンボチェという小さな村が見えてきます。ここには、タンボチェ寺院という有名な仏教寺院があります。
タンボチェ寺院は、エベレスト登山者やトレッカーにとって重要な場所です。ここでは、僧侶たちが毎日祈りを捧げています。私たちは寺院に入って、僧侶たちの祈りに参加しました。祈りの言葉はわかりませんでしたが、心が落ち着いて安らぎを感じました。僧侶たちは私たちにもお守りやお札をくれました。これで、トレッキングの安全が保たれると信じました。
タンボチェからは、エベレストやアマダブラムなどの山々がよく見えます。夕日や朝日に照らされる山々は、さらに美しく輝いていました。私たちはタンボチェで一泊しましたが、その夜は星空がとてもきれいでした。満天の星の中にエベレストが浮かんでいるように見えました。私たちは二人で手をつないで、その光景を忘れられない思い出にしました。
タンボチェからディンボチェまで
タンボチェからディンボチェまでのトレッキングは、エベレストの南壁を見ながら歩く素晴らしいコースでした。タンボチェを出発してすぐに、ローブジェ峠に到着しました。ここからは、アマダブラムという美しい山が見えました。アマダブラムは、ネパール語で「母のネックレス」という意味で、山頂に雪がかかった様子がまるで宝石のようです。私たちはしばらくアマダブラムに見とれていましたが、ガイドさんに急かされて先に進みました。
ディンボチェに向かう途中、エベレストの南壁も見えてきました。エベレストは、世界一高い山というだけでなく、その姿も圧巻です。南壁は、垂直に切り立った岩壁で、登るのは非常に困難だと言われています。私たちは、その壁を見上げながら、エベレストに挑戦する登山家たちの勇気と冒険心に敬意を表しました。
ディンボチェに到着したのは午後3時ごろでした。ここは標高4400メートルの場所で、高度順応のために一泊することになっていました。ディンボチェは、小さな村で、数軒のロッジやお店があります。私たちは、ガイドさんが予約してくれたロッジに泊まりました。ロッジは簡素な造りでしたが、暖かい食事やシャワーがありました。私たちは、夕食後に早めに就寝しましたが、高度のせいか眠りが浅くて何度も目が覚めました。明日は、さらに高い場所に行く予定なので、しっかり休んで体力を温存しなければと思いました。
ディンボチェからロブジェまで
ディンボチェからロブジェまでのトレッキングは、私たちにとって最もハードでエキサイティングな日でした。朝早く出発して、ペリーチェという小さな村に向かいました。ペリーチェはエベレスト・ルクラ回廊コースの分岐点で、ここからカラ・パタールやエベレスト・ベースキャンプに行くことができます。私たちはカラ・パタールに登ることにしました。カラ・パタールは標高5,545メートルの丘で、エベレストの南西側から見ることができます。カラ・パタールからの眺めは、言葉では表せないほど素晴らしかったです。エベレストは雲の上にそびえ立ち、その姿はまるで神々の住む山のようでした。私たちはしばらくその景色に見とれていましたが、寒さと風に耐えられなくなって、下山しました。
ペリーチェに戻って昼食をとった後、ロブジェに向かいました。ロブジェは標高4,940メートルの村で、チョラパスを越えてゴーキョに行くための拠点です。ロブジェまでの道は、氷河や雪原を渡ったり、岩場や橋を登ったりするなど、かなり険しいものでした。途中で何度も休憩を取りながら、ようやくロブジェに到着しました。ロブジェでは高度順応のために一泊しましたが、夜は気温が氷点下になり、寝袋の中でも震えていました。しかし、翌朝は快晴で、窓から見えるアマダブラムやチョ・オユーなどの雪山の美しさに感動しました。ロブジェからゴーキョまでのトレッキングは、さらに冒険が待っていることを予感させてくれました。
ロブジェからゴーキョまで
ロブジェからゴーキョまでのトレッキングは、私たちにとって最も挑戦的で印象的な日でした。朝早く起きて、チョラパス(5420m)を越えるために出発しました。チョラパスは、エベレスト・ルクラ回廊コースの最高地点で、雪や氷に覆われた険しい峠です。登りは息が切れてしまうほどきつく、下りは足がすくむほど急でした。しかし、峠の頂上から見えるエベレストやローツェ、チョラトセなどの雄大な山々の景色は、私たちの苦労を報いてくれました。峠を下りた後は、ゴーキョ氷河湖畔にあるゴーキョ村(4790m)まで歩きました。ゴーキョ氷河湖は、青く輝く水面と白く輝く氷河が美しく調和した絶景でした。ゴーキョ村に着いたら、疲れも吹き飛ぶほど感動しました。この日は、私たちがトレッキングで見た中で最も素晴らしい景色に出会えた日でした。
ゴーキョからナムチェまで
ゴーキョからナムチェまでのトレッキングは、私たちにとって最も感動的な日でした。ゴーキョピークに登って、エベレストをはじめとするヒマラヤの雄大な山々を見渡すことができました。空は青く澄んでいて、風は穏やかでした。山々は白く輝いていて、まるで神々の住む世界のようでした。私たちはしばらくその景色に見とれて、写真を撮ったり、お互いに感想を話したりしました。こんなに美しい光景を見ることができて、本当に幸せだと思いました。
ゴーキョピークから下りて、ファンティンガまで歩きました。途中、ヤクやムールの群れに出会ったり、シェルパ族の村を通ったりしました。村の人々はとても親切で、笑顔で挨拶してくれました。彼らの暮らしは私たちとは違うけれど、同じ地球の住人として尊敬と友情を感じました。ファンティンガでは、美味しいチャイやダルバートを食べて、体力を回復しました。
ファンティンガからナムチェへは、ドゥドゥ・コシ川沿いに下っていきました。川のせせらぎや鳥のさえずりが心地よく、森の中を歩くのは気持ちが良かったです。ナムチェに着いたときは、少し寂しさも感じました。トレッキングももうすぐ終わりに近づいているという実感が湧いてきました。でも、私たちはこの日を忘れないだろうと思いました。ゴーキョからナムチェまでのトレッキングは、私たちの人生における最高の思い出の一つになりました。
ナムチェからルクラまで
最後のトレッキングの日は、ナムチェからルクラまでの約15キロメートルを歩きました。ドゥドゥ・コシ川沿いの道は、行きと同じでしたが、帰りは下り坂が多くて楽でした。途中で、モモやチャイを食べたり飲んだりしながら、仲良くなった他のトレッカーやガイドとおしゃべりを楽しみました。ルクラに着いたときは、感慨深いものがありました。一週間以上も歩き続けたエベレスト・ルクラ回廊コースが終わったのですから。ルクラの宿では、最後の夕食をみんなで一緒に食べました。ガイドやポーターに感謝の気持ちを伝えると、彼らも私たちにお礼を言ってくれました。そして、一緒に歌ったり踊ったりして、楽しい時間を過ごしました。明日は、カトマンズに帰る飛行機に乗る予定です。エベレストや他の山々ともお別れです。でも、私たちはこのトレッキングで得た思い出や経験を忘れません。それは、私たちの人生にとってかけがえのない宝物です。
ルクラからカトマンズまで
最後の日は、ルクラからカトマンズへ飛行機で戻りました。ルクラの空港は、世界で最も危険な空港の一つと言われています。滑走路は短くて急勾配で、両端には山が迫っています。しかも、天候や視界が悪いときは飛行機が離着陸できません。私たちは、幸運にも予定通りに飛行機に乗ることができましたが、その前には何度もキャンセルや遅延の可能性に怯えました。飛行機に乗ってからも、窓から見える山々や谷間に息を呑みました。しかし、無事にカトマンズに到着すると、一安心しました。
カトマンズでは、トレッキング前に泊まったホテルに再び宿泊しました。ホテルのスタッフは、私たちを温かく迎えてくれました。シャワーを浴びて、清潔な服に着替えて、ベッドでゆっくり休むと、トレッキング中の疲れが癒されました。夕食は、ツアーの仲間やガイドと一緒にネパール料理を楽しみました。カレーやダルバート、モモなどのおいしい料理を食べながら、トレッキングの思い出を語り合いました。私たちは、お互いに感謝の気持ちや別れの寂しさを伝えました。トレッキング中は、一緒に歩いたり、励まし合ったり、笑ったり、泣いたりしました。それぞれの国や文化や言葉が違っても、共通の目的や経験で結ばれた仲間でした。
翌日は、それぞれの帰国の準備をしました。私たちは、カトマンズの街を散策して、お土産や記念品を買いました。バザールや寺院や広場など、色とりどりの人々や建物や物が溢れる街でした。トレッキング中とは違う魅力がありました。私たちは、ネパールの文化や歴史に触れることができました。そして、空港で仲間やガイドと最後の別れをしました。私たちは、再び会うことを約束しました。そして、私たちは、それぞれの国へと旅立ちました。
トレッキングは終わりましたが、私たちの心には忘れられない思い出が刻まれました。エベレスト・ルクラ回廊コースは、私たちに素晴らしい景色や感動を与えてくれました。私たちは、自然の美しさや厳しさを目の当たりにしました。私たちは、人間の可能性や限界を試されました。私たちは、仲間や現地の人々との交流を楽しみました。私たちは、自分自身や世界について学びました。このトレッキングは、私たちの人生にとってかけがえのない経験でした。
まとめ
このトレッキングは私たち夫婦にとって忘れられない思い出になりました。エベレストやアマダブラムなどの雄大な山々を間近に見ることができたのは感動的でした。特にゴーキョピークから見たエベレストの姿は圧巻でした。トレッキング中に出会った人々や動物も印象的でした。シェルパ族の人々はとても親切で、私たちの質問に丁寧に答えてくれました。ヤクやジョッキーという毛むくじゃらの動物も可愛らしかったです。トレッキング中に困ったことや苦労したこともありました。高度が上がるにつれて呼吸が苦しくなり、頭痛や吐き気を感じることもありました。チョラパスを越えるときは雪が降っていて、滑って転んだりしました。でも、そんな困難を乗り越えて、目的地に到着するときの達成感は格別でした。トレッキング後に感じたことや学んだこともありました。自然の美しさや厳しさを体感することで、自分たちの日常生活や価値観について考える機会になりました。また、夫婦で一緒に挑戦することで、お互いの信頼や協力が深まりました。おすすめポイントやアドバイスもあります。このコースは高度が高く、体力的にも精神的にも大変です。事前に十分な準備や調査をして、自分の体調やペースに合わせて歩くことが大切です。また、ツアーやガイドを利用する場合は、信頼できる会社や人物を選ぶことが重要です。私たちはこのトレッキングを通して、自分たちの可能性や限界を試すことができました。創造的な冒険心を持って、あなたも挑戦してみませんか?